海洋ゴミ楽器大図鑑

 


チャリンバ


アフリカに広く分布するラメラフォーンの一種で

親指ピアノとも呼ばれる『カリンバ』を

河川敷で拾った自転車のパーツでつくったので

『チャリンバ』と命名しました。 

その音色は優しく、オルゴールの様にも聴こえます。

 

どんな音が出るの?



主な材料

 

・自転車のスポーク

・自転車のスタンド

・ペットボトルのキャップ(約230個)

・スチール缶

・流木(板状の物)

 



制作風景


まずは、ペットボトルのキャップを拾い集めます。

洗浄してしっかり乾燥したらホットプレート等の機器で温めて粘土状になったら

箱状に整えて、楽器のボディを形成します。

共鳴胴の表面板もボトルキャップの端材と流木を合体させて作っていきます。

 


 次は、河口付近の河川敷に沈んでバラバラになっていた自転車のスポークを

ハンマーで叩きつぶして鍵盤を作ります。

この時、どの程度の厚さまで叩くのか

叩いて横に伸びた鍵盤をどの程度グラインダー等で削るかで

音色が劇的に変化します。

 


 本体に鍵盤を固定するための金具には、

同じく拾ってきた自転車のブレーキや泥除けの金具を採用しました。

金具を表面版に取り付けたら

表面版をボトルキャップで作ったボディと接着して

鍵盤を取り付けて、鍵盤の音色をチェックします。

 


次は、拾ってきたスチール缶を用意して

金切りバサミで切り取り、小さなリングのようなものを作ります。

それを鍵盤を固定する金具の間に取り付けると

鍵盤を弾いた際に同時にシズル音が鳴るようになり、民族楽器感が増します。

青色や、白と青が混ざったような箇所を切り取ると

鍵盤を弾くたびに揺れて海の波のように見えて視覚的にも楽しめます。

 

 

 

チューニングが整ったら、

今後チューニングを変えるかもしれないので

ある程度の長さを残して

鍵盤の余分な部分を切り落としたら完成です!!

 

表面版の真ん中にサウンドホールを空けておくと

音が自分に向かって出てくるのはもちろんの事、

特定の鍵盤を弾いた際に親指で

穴を少し塞いだり離したりすると

トレモロ効果を生むことが出来て一石二鳥です。