海洋ゴミ楽器大図鑑
ある特定のペットボトルに
自転車の空気を入れるバルブを取り付け
空気圧で音程をコントロールする楽器です。
ペットボトルから出ているとは思えないほどの
鉄琴やハンドパンの様な伸びやかで澄み切った
音色が特徴的です。
・ペットボトル(16個)
・ボトルキャップ(16個)
・自転車のチューブ(16個)
・流木
・割りばし
・スーパーボール(2個)
まずは、心優しき自転車屋さんにおじゃまして
自転車の修理などで出た廃棄するタイヤチューブを大量に頂き、
その中からバルブだけをペットボトルのキャップの内部に合う形に切り出します。
ペットボトルのキャップにバルブが通るだけの穴を空けたら
空気の漏れが無いように接着します。
バルブを接着したキャップが出来上がったら、次はボトル本体と接着します。
どんなキャップを使用しても空気入れでかなりの高圧をかけると空気漏れが起こるためです。
接着剤が乾いたら、流木にボトルを固定するための穴を空けていきます。
隣のボトルと干渉しないように注意しながら作業するのがコツです。
バチには割りばし2つと、ビーチクリーンを行っていると
浮力が高いため、稀に見かけるスーパーボールを採用しました。
スーパーボールに使われている合成ゴムがペットボトルへのアタック音を緩和し、澄んだ音色を出してくれます。
最後に、スタンドなどに固定したら完成!!
空気入れで空気圧をかけていくことによって
太鼓の皮が張っていくように
どんどん音が高くなっていきます。
ペットボトルは、折れ曲がったりしていると
特に低音部では音の濁りが顕著に出るので
新鮮なペットボトルを拾い集めるのに
約半年かかってしまいました。
ちなみに、この音色は様々なペットボトルを試したところ
ある特定のペットボトル数種でしか出ません。
是非いろんなペットボトルで試してみてください!!